浅草演芸場での寄席デビウから
すっかり味をしめたわたし。
なんでこんなに急にハマったのか、
ニワカ野郎が松岡修造ばりに
熱く語りますが笑って許して。
まず、勝手な想像だけど
落語に出てくる江戸っ子が
どうにもイタリア人っぽい。
ちょっと間抜けで見栄っ張り、
喧嘩っ早いけど全く後腐れしないとこ、
アホにいちいち付き合う寛容さ。
テンポの良い会話
(イタリア語も江戸弁も巻き舌だし)。
哀しい事も笑い話に変える前向きさ。
八つぁんも熊さんも与太郎も若旦那も
どうしようもない連中なのに明るい。
いつかイタリア人の友人が言っていた。
「リタの手紙が1ヶ月経ってやっと届いたよ。
遅い?期待しちゃダメよ、
だって郵便局員もイタリア人だから!」
彼女はゲラゲラ笑っていた。
イタリア人と江戸っ子。
生き方も性格も、とっても
さっぱりしたところが愛おしい。
寄席は楽しい。
長尺の映画を観るのはキツイけど
寄席は短編映画を何本も観ているよう。
だから丸一日いても飽きない。
お腹が空けばお弁当を食べるもよし、
居眠りしている人もいる。
ライブなのに映画館のようで、
このユルさがいい。
噺家だけじゃない、客席から見える
舞台の上の芸人の人生模様。
東京ボーイズ、
ギタレレと三味線の謎かけ小唄で
芸歴50年だった。笑った。
人生そのものが芸みたい。
お気に入りは末廣亭です。
そのまんまド昭和。
木造建築で、ここだけ昔から
変わらんのだろうなあ。
前売り券もないので
フラッと人が集まって、笑って帰る。
まるで「ニューシネマパラダイス」の
パラダイス座ような懐かしい世界。
この前末廣亭でキャッキャ笑ってた
小学校2年生くらいの男の子は
本当に主人公トトのようだった。
おじいちゃんとふたりで浴衣で来てて
彼の夢は噺家なんだそう。
やさしい空間だった。
ここはシチリアかな?
夢の世界へ。
そんなこんなで引き続き落語ブーム。
手術して家に引きこもってなかったら
今も落語を聞いてなかったかもしれないし、
落語に触れたタイミングが
20代だったらおもしろさが
まだわからなかったかもしれない。
タイミングだなあ。
よく考えたら老後の方が人生長いので
これからも広く浅く薄っぺらく、
落語の登場人物のように
どうにもならない毎日の中で
楽しいことを見つけて
愉快に生きていきたいです。
こんな素敵な伝統芸能を持つ
日本に生まれてよかった。
来月はレジェンドの高座を
聴きに参ります。
いま一番の楽しみ。
余談ですが「笑う門には福来たる」、
イタリア語にも似たような諺があるんです。
Gente allegra il ciel l'aiuta.
「陽気な人には天が味方する」
みなさまが今日も一日
笑顔でありますように!
ちゃお。