2017/08/16

こてんこもり。

夏は落語会が目白押しで

ブログが追っつかないっす。

まずはヤスダさんを巻き込んだ

二つの会をばレポート。


8/2 浅草演芸ホール 夏の特別興行

今年もこの季節がやってきた。

にゅうおいらんず!!!!!


思えば昨年、わたしの寄席初体験が

この8月上席のおいらんずでした。

演芸場に目覚めた瞬間でした。


いつもの寄席のあと、

緞帳が降りてスタンバイの時間。

楽しいことが始まる前の高揚感と、

でも始まったら終わっちゃうんだよな

という、祭りのあとの寂しさみたいな気持ちが

モニョモニョっと複雑な気分。


セットリストがこちら。


「タイガーラグ」

「私の青空」Vo.昇太

「ダイナ」Vo.小遊三

「セントルイスブルース」

「聖者の行進」


今年は新曲をブッ込んできた

グダグダの「ダイナ」。

「これはリハーサルです」と小遊三師匠。

あと、昇太さんのトロンボーン聴くと

柳昇師匠と重なってじーんとする。


サイコーに楽しかった!!

それに昇太さんの語りは

やっぱりおもしろいと再確認。

また来年、この季節が楽しみです。



さらにまた別日。

8/11 瀧川鯉昇、柳家喬太郎 二人会

「古典こもり 其の十二」

大好きな噺家ふたりの落語会。



柳家喬太郎「義眼」

池袋のソープ街のマクラからの廓話。

ものすごくしょーもない噺ですけど

わたしこれ大好きです。


瀧川鯉昇「武助馬」

鯉昇さんの喋り方や間が独特で

マクラからたまらなくおもしろい。

ドリフのようなドタバタ劇。


~お仲入り~


瀧川鯉昇「蛇含草」

「そば清」のオリジナルの

上方バージョン( 語りは普通 )

はじめて聴きました。

鯉昇さんスゴイ。おもちが見えた!


柳家喬太郎「牡丹灯籠~お札はがし」

811日は圓朝忌ということで

トリは圓朝の怪談噺でした。

チョー怖いの!そんでもって美しい。

くすぐりも少なく、ゾクゾクした。

キョンキョンの怪談噺の落語会、

チケットとれなかったので

ここで牡丹灯籠聴けてよかった。。

噺に引き込まれて、聴き入ってしまいました。



ヤスダさんを随分連れ回しておりますが

落語好きが増えて心の中でシメシメと

思っております。

しかしヤスダ兄さんには感謝しかない。

いつもいろいろありがとう。



怪談噺を聴くと夏って感じですな。

NHKの落語ザMovieの「死神」も

いままで見たエピソードの中で

いちばんしっくりきた。

キョンキョンのこわ~い語りと、

城島茂の主人公と、嶋田久作の死神が、

ハマリ役すぎて違和感なかった。


サゲのところで、蝋燭の火が消えて

バタッと倒れる喬太郎さんがサイコーだった。

すごいわ、このひと。

2017/08/01

四K辰文舎ライブ!

最近行った落語会+ライブまとめ。


◉柳家喬太郎 みたか勉強会 夜の部


トリの「残酷なまんじゅうこわい」が

最高で大興奮の一席でした。


途中までは、普通の古典落語、

「まんじゅうこわい」という噺。


男「ああ、饅頭が怖いなあ~、

見るのも怖い!誰も持ってくるなよー」

輩「アイツ饅頭が怖いってよ!

目の前に置いてやろうぜ」

男「アッ、目の前に饅頭が!

怖いから、なくさなきゃ」(モグモグ)

輩「オイなんだよ!本当は好きなんじゃねぇか!

オメーほんとは何が怖いんだ!?」

男「ここらで一杯、濃いお茶が怖い」


という、ザックリ言うとこんな噺で

落語の超スタンダードナンバー。


しかしキョンキョン落語は

タダじゃすまなかった。


饅頭怖い男をからかうために、

友人らが饅頭を仕掛けるまでは一緒。


そこから、まず、饅頭男が

餡を喉に詰まらせて倒れ

そのあとも続々と仕掛け人の男たちが

映画「ファイナルデスティネーション」のごとく、

バッタバッタと死んでいく

ホラーでブラックな展開で

笑いと変態性と狂気に満ち溢れた

素晴らしい改作でした!なにこれ!!

アリが怖い男はヒアリに殺されたり

登場人物全滅のエンディング。

それはそれは夢中になって聴いた。


いやー、ほんとスゴイわキョンさま。

今日は柳家狂太郎だったわ。

途中着物まで脱いで長襦袢になったり

キョンキョンまじロックだわ。


相変わらず、全国方々忙しく巡業しており、

トリが「まんじゅうこわい」かあ、

お疲れなのかな?のんびり聴こうかな、

と思ったらまさかの改作。

このひとの裏切りはいつもうれしい。



◉Kと三K辰文舎 

代官山のライブハウス

「晴れたら空に豆まいて」で

落語会&音楽ライブ。


三K辰文舎、さんけーしんぶんしゃ。

扇辰、文蔵、小せんの噺家バンド

に加えて、喬太郎さん(K)参加という

楽しくないはずがない企画。


前半は普通に落語。

見事なリレー。

後半はライブです。


三K辰文舎、お初でしたが

ただの噺家バンドじゃなかった。

歌も演奏もプロ顔負けの腕前ですごかった。

噺家だからもちろんMCも最高におもしろい。


基本的にはカバーなんだけど

セットリストがわからず無念。

とりあえずわかった曲だけ。


「海辺の水族館」

「傘がない」

「イナバの世界」

(「氷の世界」の替え歌 )

「さらば恋人」

「コーヒールンバ」

「イムジン河」

「忘れていいの」

「木綿のハンカチーフ」

その他、知らない曲2つ。


Tシャツにズボン、裸足に雪駄という、

楽屋姿のまんまで登場した喬太郎さんが

ボーカルで参加したのは

「さらば恋人」と「木綿のハンカチーフ」!!!


「『東京ホテトル音頭』以外で、

人前で唄ったのははじめてです」とマジ歌。

照れるキョンさま。最高。

「モメハン」の入りで

声のキーを思いっきり間違えて、

扇辰さんを困らせてるのも可愛かった。

みんな仲良いな。


一番笑ったのは「忘れていいの」の、

谷村喬太郎で、ヒゲをつけて

上半身裸にシャツで登場、

そのまま右手が、小川文蔵の乳に。

うっとりする文蔵師匠。のくだりでした。

笑いすぎて呼吸困難になりそうになった。



夢のような夜だった。

もっと夢みたいだったのは

ひょんなことからそのまま

文蔵師匠と酒を飲んだことです。

コワモテだけど、いい師匠やった。。

三K辰文舎、本気のバンド。

またライブ行きたい!

オススメです。



おまけ


入船亭扇辰師匠とキョンキョン。

この写真、座布団にちょこんと座ってて

二人ともかわいいなあ。癒し。


そんでとうとう「東京かわら版」の

定期購読に手を出してしまった。

なんかもう我ながら呆れる。笑

2017/07/23

なんてことない平和な日々。

オーヤさんが「焼肉が食べたい」と言うので

じゃあみんなで食事会しよう、と

暑気払いもかねて肉を喰らいに行きました。


夜から行くことになって


「じゃあ、お昼は軽くにしとこうかなあ」


って言ったら


「冗談じゃないよ、みんなには

来る前に牛丼でも軽く一杯

食べてきてもらわなきゃなぁ」


とオーヤさんが冗談めいて返す、

ケタケタ笑う土曜日の昼下がり。


オーヤさんが言い出しっぺ、かつ

店子には頑なに払わせないという

昭和の男なので、

いつもごちになっております。

ありがたいです。


オーヤさんは50代で倒れて、

後遺症で右半身が動かなくなって

障害者としての苦労があっても

それでも前向きなんですね。


去年、わたしが病気したとき、

ずっと落ち込んでいたら、

オーヤさんがやってきて、

「病気になっちゃったもんは仕方ないからね、

そこから先をどうするか

考えなきゃいけない」

と言われて、

この言葉にとても救われ前向きになれた。

実際にリハビリを続けている人が言うと

こんな重みのある言葉は、ない。


わたしだけじゃない、

同居人みんなとても世話になっている。

なので、日頃の感謝の気持ちをこめて

みんなでお金を出し合って

ちょっといい感じの夏のシャツを

プレゼントしました。

店員さんに写真を撮ってもらったら

完全に古希のお祝い風。

とはいえ、去年実際に70を迎えたので

これからも健やかに暮らしてほしい。


オーヤさんもそうだし、

同居人がみんないい人なので

本当に毎日気持ちよく、楽しく

すごさせてもらっている。


だけど、愉快な毎日は一生は続かないし

いつかこの家を出る日がくる。

こんな日々を振り返って、

あのときはよかったなあ、なんて

何十年後かにフト思うんだろう。



我が家の庭に、

オーヤさんが植えた大葉が大量に群生。

いっぱいあるから食べてって。

こんな食べられないよ。笑


この暮らしや時間を大事にしたい。

2017/07/03

最近のあれやこれや。

◉中央線ご近所の会。

ヤスダさんが「藤田まゆみさんと

西荻で飲んでるからリタちゃんもおいで」

誘ってくださり、尻尾を振って退社。


あこがれの藤田まゆみさんと

あとから合流したアイリッシュコーヘイさんが

目の前に!


はあ~、ステキ。藤田さん。眼福。

素顔はかわいらしい藤田さんも

気さくなアイリッシュコーヘイさんも

アコーディオンとギターを持てば

たちまちカッコイイんだな。

一緒にお酒を飲めるなんて

なんつう幸せもんなんだ、わたしは。


去年から落語が激アツすぎて、

ついついベシャリがスパークしてしまい

いつもヤスダさんを困らせているけど

ヤスダさんはヤスダさんでこの日、

テレ東アナの狩野ちゃんの話を

楽しそうにしていたのが

本日のハイライトでした。

好きなことについて

喋りたくなる気持ち、わかるよ。


大変愉快なご近所飲みでした。

お写真撮ってもらえばよかったなあ。



◉また某日、鎌倉へ。

去年、手術前に願掛けに行って

お世話になった鶴岡八幡宮へお礼参り。

今度は泊まりで行こうと

長谷寺近くの海の見える宿へ。


長谷寺は紫陽花が剪定直前のせいで

60分待ちとかで、エッてなった。

小三治観るために1時間待つのと

花を見るのための1時間、

こいつぁ違うなと心の声がして

翌日朝一で行くことに。


それでも並んだ。

紫陽花だった。


大仏も見に行きました。

すごくわかりやすい、かつ主張の激しい

大仏案内発見。大仏右折。



帰りは、恒例となりつつある

七里ヶ浜のピッツェリアでピザどか食い。

なんつう小洒落た店なんだ。

いつも一緒にきてくれる

20年来の友人に感謝。



◉ジョーシの止まらないやっさん化。

ジョーシの老眼がひどくて、

何か作業をするたびにメガネがずり下がり、

年々顔が横山やすしにソックリになってきた。

生けるやっさん。もはや伝説。


わたしはずっと、大村崑か桃屋かな?

と思ってたけど

「やっさん」と言われて初めて

顔の作りもソックリで

もうジョーシがやっさんにしか見えない。


あと「お前また漫才聞いてるのか」と

落語と漫才を間違えられるのが不愉快です。

漫才ちゃうわ!落語やで!



◉il Paradiso 

細野晴臣の「はらいそ」が好きで好きで

熱帯夜の晩に、毎度聴いております。


目を閉じればそこは別世界。


気がつけば手が勝手に

ウクレレを弾いていました。


……まあ演奏も歌も下手っぴなんだけどもさ、

歌は世に連れ、世は歌に連れ、

ヤケのヤンぱち日焼けのナスビですよ。

自分はどんな音を奏でるんだろうと

興味本位で試しにケータイで

録音してみたのでこっそりアップ。

奇特で酔狂な御人はここからどうぞ。



この曲を、夕焼けがきれいな浜辺で

波の音を背に、お酒を飲みながら

弾いていたいな。


今年に入って旅に出た座間味島も、

インドネシアも、もう、夢みたい。

桟橋から異国の船に乗って

旅に出たくなっちゃうね。


わたしの人生で、ウクレレに出会えて

ホントによかった。

ありがとう。

2017/06/28

孫、帰る。

忘れぬうちに連チャン記録。

また違う日に行った

Doubles 五街道雲助・柳家喬太郎二人会。

これは本当にミラクルな会でした。



一番手キョンキョン。

マクラから笑いっぱなし。


6月あたま、北海道に

興行巡りをしたときのこと。

一緒に行った金原亭馬玉さんが

6月の北海道をナメきった装いで来てしまい、

寒い寒いと言って慌てて買って来たのが

セブンイレブンのレインコート。


「言ってもわからないでしょうけど

フック星人みたいになっててね」

フック星人



ここでもまたまさかのウルトラ落語

「ウルトラのつる」を披露。


【帰ってきたウルトラマンは

なぜウルトラマンジャックと

呼ばれるようになったのか?】


という疑問を古典落語「つる」を

ベースにご隠居に尋ねるという噺。

ウルトラマンのディープな知識が

次から次へと飛び出す

すごくマニアックな噺でした。


「ウルトラの母を演じたのはペギー葉山で

ってところでわたしの口から思わず

「へー」って声が出てしまい、

前方に座っていたせいか、

「いま『へー』って聞こえました。ご隠居!」

とキョンキョンが拾ってくれたのが

恥ずかしいけど嬉しかったです。



二番手、雲助師匠。お初です。

演目は「抜け雀」。

「抜けガヴァドン」の元ネタです。

雲助師匠はすごく丁寧に演っておられて

聴き入ってしまいました。

オリジナルもおもしろい!


仲入り後、ふたたび雲助師匠。

なに演るかな?と思ったら

三遊亭円歌師匠の新作「浪曲社長」。

これが激レアらしく、

会場一丸すごく盛り上がって、

めちゃくちゃおもしろかった。

キョンキョンも

「思い出に残る会になりましたね」って。

円歌さんが亡くなっても

噺って永遠に生きてくんだな。

客席をたっぷり沸かせてから、

サッと高座を降りていく姿が

すごくカッコよかった。



そしてトリの喬太郎師匠。

散々マクラで笑わせといて

自身の新作「孫、帰る」。

多くは語れないけど切ないお話でした。


……噺の中盤、

孫のタケシが帰ってしまってから

屋根の上でおじいさんが

黙ってタバコをふたつに折って

夕焼けの街を見下ろしている。


この間、ずっと沈黙。

息を飲む観客。

さっきまであんなに笑っていた会場が

一瞬にして静寂に。

役に入った喬太郎さんの目に

うっすら光るものが見えた気がして、

表情だけで語りかけてくるから

わたし、もらい泣き。


これ、母が音源だけで聴いて

ボロ泣きした噺だったのでした。

終演後、母に電話。

生で聴けてとても羨ましがられたけど

胸の奥をギュッと掴まれた感情のまま

家に帰って、また泣いちゃった。

落語で泣いたの、初めてです。



雲助師匠との二人会だから全部古典かな?

と思いきや、4席のうち3席が新作。

(「今気づいたけど今日は古典やっていないな、

ちょっとしたミステイクだな」

『孫帰る』のおじいさんの声を借りて

ご本人はおっしゃっていたけど)

最高で貴重な極上の落語会でした。


ウルトラセブンTが似合う、

このおっちゃんに泣かされたよ。

いま鈴本、池袋、末廣亭と

寄席を掛け持ちしてるみたいで

連日お疲れさまです。

売れっ子は大変ですな。