2017/04/04

鈴本でおま!

ツラくなるからあんまりザバダックを

聴かんとこうと思っていたけど

久しぶりに聴いたらなんとも言えない

感情になってしまった。

吉良さん、逝くの早すぎる。

未だに実感ないもんなあ。


気持ちが沈まないように笑おう!

というわけで呆れるほどに

続・寄席レポート。

忘れぬうちに連チャン更新。

もれなく長文です。



4月2日

鈴本演芸場4月上席 昼の部


キョンキョンが観たい——

わたくしと母の想いはそれだけでした。

我々とは真逆の、いたって冷静な父親は

単純に「落語が聴きたい」という理由で

浮かれた嫁と娘の追っかけに付き合ってくれまして、

みんなで柳家喬太郎師匠がトリを取る鈴本演芸場へ。

一度ドツボにはまってしまったら

もう抜け出せない。

缶ビールとお弁当を片手にいざ入場。


柳家小んぶ「幇間腹」

翁家勝丸   太神楽曲芸

橘家文蔵 「手紙無筆」

桂   南喬 「長屋の花見」

ホームラン   漫才

隅田川馬石 「子ほめ」

柳家小さん 「親子酒」

ひびきわたる   キセル漫談

三遊亭歌之介 「爆笑龍馬伝」

ー仲入りー

ダーク広和   奇術

三遊亭白鳥 「アジアそば」

柳亭左龍 「宮戸川(上)」

林家楽一  紙切 

(土俵入り、桜、ダースベイダー、

森友学園トランプ氏、椿)

柳家喬太郎 「任侠流山動物園」


この日の鈴本は本当に神懸かっていた!

立ち見が出るほどの大入り。


今回の個人的大発掘は中トリをとった

三遊亭歌之介師匠でした。

鹿児島訛りの、ユルくも

テンポよい語りで「爆笑龍馬伝」。

「日本の夜明けを作った男の話をします」

と龍馬の半生を語り出すも

どんどん話が脱線してきて

鹿児島の田舎の話や幼少期の思い出を

おもしろおかしく語るスタイルでした。


ダメだ。独特な雰囲気すぎて

わたしの言葉じゃこのおもしろさが伝わらない。

なんて言っていいかわからないけど

もしかしたらこの日一番笑った。

濃厚すぎる15分。

おかしくて涙出たわ。

また観たい。



さあ我らがお目当て喬太郎師匠。

出囃子が鳴っただけで割れんばかりの大拍手!

こんなの初めて!

いつもはなんだか恥ずかしくて

中森明菜かよってくらいの小声で

「待ってました」と

つぶやくにとどまる自分も、

大歓声のどさくさに紛れて思わず

「キョンキョン!!」

って叫んでいました。


この日、高座にかけたのは

任侠流山動物園」。


これね、三遊亭白鳥さん作だけど

キョンキョンの芸と表現力がすごくて

まるで本物のヤクザ映画を

一本観終わった気分でした。

ただし登場人物がほぼ家畜と動物です。


上野動物園のジャイアントパンダの

パン太郎なんか悪い顔して、

葉巻よろしく笹をムシャムシャ、

どこのドン・コルレオーネかと。


ブタの豚次が、ケツっぺたの肉を

生きたまま食いちぎられて

鮮血がビシャッと飛び散る瞬間、

ちょっとドキドキしてしまいました。

ええっ、小学生も観にきてるのに!

印象だけで言ったら、昔読んだ

イギリスの小説「動物農場」みたい。

聴きシビれたわ~!


この日はちょっと喉の調子が

よろしくない様子の喬太郎師匠、

余計にドスのきいた声がむしろ効果的で

たまらなく可笑しかった。

いやいや、余計なお世話だけど

休めるときはお身体をお大事に

お休みとってほしいです。


4月7日は必死こいてチケット取った

にぎわい座の独演会!

いつかウルトラクゴ聴けるかしら。

死ぬほど楽しみ。


「ウルトラマン落語」のDVD

ダダが高座返しをしているらしいよ。


ジュワッ!

2017/04/03

末広亭でおま!

記録したいことが多すぎて

日記が追っつかない最近のいろいろ。

……ほぼ落語鑑賞記なんですケド。

いま抱えている案件の納期が延びて

嵐の前の静けさ。そんな毎日。

果てしなくないけど長文です。



3月某日。

ゴールドマンコレクション

これぞ暁斎!世界が認めたその画力

行ってきた!!最高すぎた!!

音声ガイドも昇太さんだし!!!

小噺を聴きながら時間をかけて

ゆっくりじっくり堪能しました。

最高にバカバカしかったのは「放屁合戦」。

板をも突き破る貴族の屁。

これだけでも見る価値あると思うんだけど

賛同なしですかそうですか。

で、春画コーナーでは、

「人間のフグリを小突く猫の画」に

自然と気の抜けた笑みがこぼれました。

暁斎のユーモア溢れる感性が

始終楽しかった。なんという眼福。

また暁斎の描く動物が本当に愛らしくて

グッズ買いすぎた。満足!

踊り狂う南瓜たち。かわいい。


3月28

新宿末広亭 3月下席 昼の部

嗚呼やめられない寄席通い。

今回はヤスダさんと智子さんと

3人で末広亭へ特攻してきたよ。

だってナイツ出るでしょ、

瀧川鯉昇さん出るでしょ、

トリは鶴光師匠ですよ。


わたしの大大大の期待は桂米丸師匠。

歌丸師匠のお師匠さま。

御歳92歳で現役最高齢の噺家です。

あ~、レジェンドを拝めてよかった。

声もハッキリしていらした。

そのあと出てきた70代が

若手に見えるくらいのオーラ。

米丸師匠~!生き様が眩しい。

すごいなあ、感動しちゃった。


この日は平日にもかかわらず

二階席までド大入り。

もう籠池氏がナイツにしか見えない。

楽しかったなあ。満喫。


みんなで西荻へ。

元同居人Mさんと合流。


ちょうど一年ほど前、

ヤスダさんご夫妻が我が家に

楽器を持って遊びに来たあの日は

忘れもしないウクレレ八犬伝結成の日。

当時一緒に暮らしていた彼女も一緒に

4人で鍋を囲みました。

幸せな春の夜。


一年経ってまたこうして4人で

ビールを飲めるのがうれしい。

故郷の地元に帰る元同居人と飲むのは

もう本当にこれが最後だから

最後の日にヤスダさんと智子さんも

一緒にいてくれて本当に嬉しかった。


仕事帰りの「元同居人その2」も合流し

空気は一変、そのキョーレツキャラで

ヤスダさんとのサブカル合戦が

とても可笑しかった。

お互いどんだけ引き出し持ってんの。

彼女もまさかの喬太郎好き

ということが発覚し

落語トークに花を咲かせていたら

まわりのひとポカーンですよ。

おっとこいつぁいけねぇな。

ほんとすんません。


笑顔溢れる1日だった。


瀧川鯉昇さん by ヤスダ画伯

パパッと描いちゃう。お見事。


2017/03/26

おいら旅人、一本刀。

先週と今週と用があり吉祥寺へ。

電車に乗っちゃえばすぐなんだけど
天気が良いので散歩がてら歩く。
好きな音楽を聴きながら
ひたすら歩く、歩く。
この時間が意外と楽しい。

旅先でもすぐバスとか乗り間違えるので
歩いた方が結果的にラクチンだわ
という事実に気づいてから
歩いてばっかりです。
そこで迷子になるのもまた一興。
新しいお店など発見する喜びもあるしね。

自分でも書いてて笑っちゃうんだけど
最近、藤田まことの
「てなもんや三度笠」が好きで
コイツを聴きながら歩くと、
自分が弥次さん喜多さんにでもなった気分で、
住宅街の風景も、松並木の東海道に
見えて来るから不思議なもんだ。
散歩にはぴったりのナンバー。


それはおそらくこのヴィジュアルのせい。


またあるときは「三度笠」をBGMに
部屋の掃除をしていたら
自然と一緒に歌っていたんですね。
気分が良くなり、つい感情が入ったのか
鏡に映る、過剰な演技をした
自分の顔を見てハッとしました。

ああ、そうか演歌ってこういうことなんだ。
ある意味ミュージカル…
昼下がりの謎の発見。


歳を重ねて、演歌もいいなあ
と思うようになり
自分の高齢化が止まらない。
今度ウクレレでシニアたちの前で演ろうかな。

2017/03/21

埼玉で聴く「井戸の茶碗」。

父は若いころから落語が好きで

古典も詳しいので、どの噺も

オールマイティに笑うのですが、

母はまだちょっと江戸の風俗に

ピンと来ないらしく、


母「あれよ、あれ!尻をひねる噺!」

私「ああ、『粗忽の使者』ね」


なんて、やりとりがあったりするわけですが

こと喬太郎作品においては別物らしく、

こないだも急に電話がかかってきて

何事かと思ったら


「ねぇ、喬太郎の『国民ヤミ年金』

知ってる?この噺。

すっごいおもしろいんだけど

ひとりで爆笑しちゃったよ」


と、youtubeで聞いては

わざわざ報告してくるハマりよう。

女子高生か、くらいの勢いで

キャッキャと意気揚々に語るママン。


わたしはなるべくライブで聞きたいので

自制しているのに、あのおっかさんは

片っ端から聴いているらしい。

ずるいぞぉ、誘惑があぁ。


そろそろわたしも喬太郎禁断症状が

いい加減出てきたので、

わたし以上にキョンキョンにハマる

オカンと、落語好きのオトンと

親子3人で独演会に行ってきました。

なんだろな、このヒロポン並みの依存性。


今日のブログも好き放題書きますよ。


柳家喬太郎独演会@クレアこうのす


10代のころは箸が転んでも

友だちとくだらないことで

腹を抱えて笑っていたのに、

いつからかな、お腹痛くなるまで

笑うことなくなっちゃったな。

でも今日はマクラから

思いっきり声を出して笑いました。

隣に座っていたオカンは

笑いすぎて咳が止まらず呼吸困難に。


神奈川には地域格差があるって話の流れから、

「埼玉はみんなでもって

美味い!美味すぎる!とか言いながら

十万石饅頭食べてるんでしょ?

平和でいいですねぇ」


ってローカルネタぶっ混んできたのが

いちばんのツボでした。

キョンキョンの口からまさかの十万石饅頭。

埼玉人にとってはツボな話題ばかり。


今回の演目はこちら。


柳家やなぎ「牛ほめ」

柳家喬太郎「夢の酒」

仲入り

一龍斎貞寿「間違いの婚礼」

柳家喬太郎「井戸の茶碗」


やった!

歌わないノーマルバージョンだけど

初めて「井戸の茶碗」聴けた。

キョンキョンの演じる正直清兵衛さんは

自分の欲望に正直なので

悪い顔すぎて可笑しい。

「夢の酒」は先日に引き続き2度目。

また聴けてうれしい!

何度聴いてもかわいい噺だなあ。


この日は新作演らなかったけど

古典だけでも、腕が良いから

聴いてて人を惹きつける。

笑い疲れるくらい、楽しすぎた。

しあわせ。


帰りも車の中で余韻に浸る。

そんでもって親とね、

好きな噺家について語り合うなんて

こんな幸せなことないですよ。

母、齢六十にして落語開眼。

マジでキョンキョンありがとう。


物販コーナーでつい購入。
喬太郎師による古典落語解説書。
しばらく通勤時間が楽しくなるわ。

2017/03/12

の・ようなおと。

時は遡り、昨年末。

知り合いの某アマチュア落語家と

高円寺で飲んでいたときのこと。


3月に落語会やるから出てみない?」

と誘われ、

酔っ払って上機嫌だったわたしは

「落語は無理だけど、

ウクレレならいいっスよ!」


酔った勢いでふたつ返事で

OKしてしまい、それから幾星霜。


2月に入って

「チラシ作るから写真送ってね」

と連絡が来て、

「えっ」てなりました。


やるしかない。

ゲロは戻せても時は戻せないので

前に進むしかない。


というわけで高円寺にある老人ホームの

落語会にてウクレレ参戦してきました。


高座名?もつけてもらったけど

恥ずかしくて人に言えないよ。

めくりも赤い文字で書いてもらって

色物です。お、寄席って感じ。


「わたしはハワイアンが好きです」

と言っていたアマチュア落語家の意見を

完全無視しての演目がこちら。


1Bring Me Sunshine

2、白い色は恋人の色

3、月光値千金 


一曲目くらい洋楽をやらせてくれよ

というわけで、イギリスの古いコメディデュオ、

Morecambe and Wise の曲から。

二曲目はしっとりと、

三曲目は八犬伝で演ったお馴染みの曲で締めました。


心の臓が飛び出るかと思うほど

緊張しすぎて、ものすごい

間違えまくったわけですが

高円寺のシニアに向けて

古い曲を3曲、裏の顔でがんばったさ。

落語会が終了したあと

とあるおばあちゃん二人組が

いい音色ねぇ、良かったわよ、

とニコニコしながら言ってくださり

気持ちがホッコリしました。

アマチュア落語家は最後まで

ウクレレとマンドリンを勘違いしていたけどな。

おっさん大丈夫か。


そして、まさかの出演料もでました。

500円、ワンコインですが

わたしにとっては、とってもとっても

重みのある500円玉です。


あんな演奏で金取るなんざ、詐欺ですね。

なんてインチキな人生だよ。



は~、今回は良い社会勉強になりました。

芸人さんって大変だ。


2017/03/06

夢の酒。

35日、浅草演芸ホール 3月上席。


行ってきちゃった。

昨年8月においらんず観て以来の

浅草演芸ホールで、丸一日籠城。

朝から晩までぶっ通しで

明らかに昭和に作られたであろう

座席に座り続けてたら

おケツが崩壊するかと思いました。

はー、疲れた。けど、満たされた。


【昼も観たけど夜の部だけ演目】

柳家さん若「鈴ヶ森」

柳家小伝次「寿司屋水滸伝」

アサダ二世  奇術

金原亭馬遊「無精床」

五街道雲助「勘定板」

ホンキートンク 漫才

桂文楽「替り目」

林家たけ平「異母兄妹」

林家楽一  紙切り

柳家小満ん「長屋の花見」

柳亭左龍「長短」

林家三平「ボクの思い出」

林家ペー 漫談

柳亭小燕枝「権助提灯」

柳家小ゑん「ぐつぐつ」

翁家勝丸 太神楽

柳家喬太郎「夢の酒」



昼の部の菊之丞さんと文菊さんの

品のある落語の色っぽいこと!

色男ぶりに見惚れてしまった。

「イケメン」じゃあないんだな、

「色男」って言葉なんだな。

しかしそのあと出てきたモモエ師の

真逆の芸風になぜか安心感。


お目当てトリ登場。


この日の喬太郎師がかけたのは

古典「夢の酒」。

この噺はお初でした。


ご新造に見初められる夢を見た若旦那、

デレデレになりながら夢で起きたことを

つい嫁のおハナに話してしまい、

嫉妬で嫁が泣き崩れて修羅場、

慌てて飛び込んてくる大旦那、

キーー!!!!ってなったおハナは

「今すぐ夢の中に入って、

その女に小言を言ってきて!」

と、大旦那に無茶振りを…

っつー、お話です。


とても可愛らしい噺だった。

ご新造の夢を見て心躍らせる若旦那も、

夢の相手にヤキモチを焼くおハナも、

呆れつつも仲裁に入るやさしい大旦那も、

出てくる登場人物がみんな

すごく俗っぽくて、人間っぽくて、

愛おしくて、かわいい。

江戸の人々が身近に感じられる一席。

表情豊かに演じる喬太郎師匠の成せる技だ。


夢くらい、ステキな夢を見たいよ。

その分、起きた後の虚無感はハンパないけどね

いまは噺家が連れてってくれる世界が

まるで夢のよう。


お目当の春風亭一之輔師匠が

まさかの休演だったので

4月のYebisu亭のチケットを

突発的にとってしまった。

春風亭一之輔、柳家喬太郎、

ゲストでモロ師岡。

ショボい座席しか余ってなかったけど

今後の楽しみは多い方がいいやね。



もう何を今さらって感じだけど

落語落語って自分がオタクっぽくてやだわあ。

「夢中になりすぎるな!」と

もう1人の冷静な自分の声が聞こえへる


ま、飽きるまで楽しもうっと。