2017/04/24

春とビールとYebisu亭。

週末は落語ざんまいでした。

ああ、楽しすぎて多幸感。

この気持ちのままバーーーーっと

一気に書くよ、あたしゃ。


土曜日は相も変わらず、

新宿末廣亭での深夜寄席

この日は大当たり!楽しかった。


林家扇兵衛「牛ほめ」

柳家かゑる「都々逸親子」

柳家わさび「純情日記-横浜編-

柳亭市楽「井戸の茶碗」


わさびさんで喬太郎師匠作の

「純情日記 横浜編」を聴けるとは!

尺のせいかちょっと早口だったけど

この噺は本当によくできている。

「午後の保健室」もそうだけど

落語じゃなきゃ成立しない話だから、

これが談志の言うイリュージョン

なのかどうかはさておき

改めて、落語っておもしろい!

門下は違えど、柳家の底力を見ました。


そんでもって、その流れで

トリの市楽さんは大好きな噺「井戸茶」

ああ、いい噺を聴いた。




そして翌日は恵比寿ガーデンルームでの

Yebisu、これはサイコーだった!

すっっっっっっっごい楽しかった。

衝動的にチケット買った自分エライ!



初っ端のミニコントからもうたまらん。

喬太郎さんがまさかの前座役で登場。

高座の準備をしている喬太郎くんのところに

やってきたのは一之輔師匠。


「きみは随分歳をとっているようだが

一体何年目かね?」


「はい!52さいで入門しました!

いまようやく一年経ちました!」


「なんだその髪の毛は!苦労してるな!」


と喬太郎くんのボサボサの白髪頭を

指差す一之輔師匠。

先輩後輩の立場が逆転した

寸劇にゲラゲラ笑いました。


「これからもうひとりベテランの師匠が

来るんだからしっかり頼むよ!」


と出てきたのは一番手、モロ師岡氏。

一席目がまさかのゲストの自分で

困惑するモロさん、

サラリーマン落語を披露。


スーツ姿のサラリーマンの格好で登場し、

扇子じゃなくて、ペン、

手拭いじゃなくて、手帳を使う。

羽織じゃなくて背広のジャケットを脱ぎ出し、

江戸の人たちを現代のサラリーマンに

置き換えた落語ということで

「時そば」をベースに、そば代じゃなくて

タクシー代を誤魔化す噺になっていました。

「時そば」ならぬ「時タクシー」、

ちょっと反対俥も入ってた。

なんてアバンギャルドなんだ。

現代の八っつぁん熊さん、

おもしろかったなあ。



お次は春風亭一之輔「お見立て」

一之輔さんが特集されていた

「プロフェッショナル 仕事の流儀」を

観たあとだから感慨深かった。


「お見立て」に出て来る

田舎のお大尽さまの訛りを

イジってイジってイジり倒す

喜助が可笑しい。


番組で観たときの一之輔さんは

ちょっと卑屈で気が小さくて繊細、

だけど落語に真摯に向き合ってる

って印象だったけど

生高座、とてもよかった。

「落語ザ・ムービー」が楽しみだ。



仲入り前にはYebisu亭の主催者、

まあくまさこさんによる

「今夜踊ろう」という名の

みんなそろってのトークショー。


モロさんは今度、"本家キョンキョン"、

小泉今日子さんがプロデュースする

落語「名人長ニ」を舞台化した

お芝居に出るそうで、

「キョンキョンプロデュースなんですよ」

と言ったときのお客さんの反応と

柳家のほうのキョンキョンの顔が

可愛くて可笑しくてたまらなかった。



モロさんの舞台の話で盛り上がったあと

出て来たキョンキョンが演ったのは

なんと「名人長ニ~仏壇叩き」でした。

お芝居になるくらいだから長い噺らしく、

一章目が終わったところで終演。


「『名人長ニ』ってこんな噺だよ、

続きはモロさんの舞台で観てね」

ってことなんでしょう。

そういう粋なことを喬太郎さんは

何も言わずにサラッとやるからホント格好いい。


ちなみにこれも圓朝作です。

こないだ精神的ダメージを食らった

「心眼」を作った恐ろしい名人です。

トークのときにも言ってたんだけど

この「名人長二」、もともとは

フランスの作家モーパッサンの

「親殺し」って話が原案だそうで。

で、圓朝が舞台を日本にして

アレンジして作ったらしく

後半どんだけエグいんだろうと。

観たいような、観たくないような

不思議な余韻を残しての終演でした。


会場が恵比寿だけにワンドリンク付きで

ビール片手に楽しめる、いい会でした。

今日の私的ハイライトは

「前座・喬太郎くん」。

また次回も来たい!