今年はあんまり映画をたくさん
観られなかったのですが
印象に残った作品の感想を
ババッと一気に書きます。
今年はイタリア映画ばっかり観てました。
以下ネタバレ注意。
「鑑定士と顔のない依頼人」('13 伊)
トルナトーレの比較的最近の映画。
音楽もモリコーネ。
美女の肖像画を集めて眺めるだけが
生き甲斐だった変態ジジイ鑑定士が
対人恐怖症で引きこもり美女の
依頼人に恋しちゃったお話。
これまでカタブツだったチェリー翁、
美女のノーパン姿にドキッとしたり、
美女に言われて
あっさり携帯を持ち始めたり、
白髪を気にして髪を染めたり、
翁、踊らされすぎもいいところ。
しかしピュアな翁の気分で
自分も美女にドキドキしてたので
最後は翁と一緒になって
衝撃のラストに頭ガツーン!と
カナヅチで打たれた気分。
そら精神病院にも入るわ。
で、もう一度見直してああ納得!
伏線回収がおもしろかった。
イタリア映画だけど英語です。
子どもに過度な期待を持つ親と
現実を背負う子どもたち。
親のやさしさ、子のやさしさ、
家族へのやさしさ、
お互いを想うが故にゆがんだ関係。
すべてを悟ってシチリアに帰る
マストロヤンニの姿たるやもう。
トルナトーレの作る映画はみんな
最後の喪失感のあとからくる
カタルシスがすごい。
演出も独特だった。
「モニカ・ベルッチの
恋愛マニュアル」('02 伊)
前作に続き今回もオムニバス方式。
3番目のゲイのカップルの
エピソードがよかった。
バリバリのカトリックのイタリア、
まだまだ同性愛に寛容ではない状況で
ふたりとも素直じゃないけど
いいヤツらで一生懸命なのよ。
そう言えばゲイ役のハゲの方、
どっかで見たことあるなーと
モヤモヤしていたらフト、
あーーーーー!このひと!
「ローマでアモーレ」に出てた
エロおやじ!と妙に合点。
その恋人役の俳優も、前作で
倦怠期の旦那役で出てたけど
今回の作品でますます好きになった。
邦題のモニカ・ベルッチは
セクシーなリハビリ療法士役で
こんな療法士いるかよ!と
ツッコまずにはいられないほどの
エロスに満ち溢れていた。
そうだ。来年の抱負こそ
「目指せモニカ・ベルッチ」。
無理か…。
動物がCGだろうが本物だろうが
とにかく画が美しすぎてもう。
リチャード・パーカーかっこよすぎ。
観る前はなんとなく、
どうせ少年とトラの交流を描いた
ファンタジー映画なんだろうと
まったく期待していなかったから
いい意味で裏切られた気分。
人間が極限状態になったときに
見える世界とか信仰とか哲学とか
いろいろ余韻を残す作品だった。
うまく言えないけどウンコみたいな
つまんない映画が溢れる昨今で
ひさびさにグッときた。
***
このラインナップをみていると
救われない映画ばかりだけど、
今年観た中でぶっちぎりで優勝なのは、
以前の記事にも書いた
フェリーニの「道」。
映画館のスクリーンで観られて
本当によかった。
いちばん笑ったのは
「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」、
映像美は「ライフ・オブ・パイ」
でした。
年末に実家へ帰ったら
録画した「映像の世紀」の
新シリーズを一気に観るんだ。
ものすごく楽しみ。
父親と一緒に観る予定だけど
横でウンチク垂れるから
集中できないのよね。



